パン粉のおはなし


 パン粉とはその名の如くパンを焼き上げ粉砕して、フルイにかけて粒子を揃えたものを言います。
原料としては小麦粉、イースト、食塩、糖類、油脂、イーストフード、色素、添加物等が使われます。
 用途としてはトンカツ、コロッケ、エビフライ、白身魚フライ等の衣として、又、練り込み用としてハンバーグ、ミートボールその他に、増量材として各種食品、工サなどの混ぜ物として、更に唐揚げやナゲットなどのコーティング素材として色々な用途に使用されています。外国ではチキンナゲットやスタッフィングやソーセージなどに大量に使用されています。
 主な製法として焙焼式ばいしょうしき電極式でんきょくしきがあり、他に高周波式こうしゅうはしきのブレダーがあります。

 生産量は、令和元年16万1千トン、令和2年は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて15万5千トンと大きく減少しましたが、その後、徐々に戻して令和5年は15万9千トンと回復傾向にあります。
 全国パン粉協同組合連合会では安心、安全の一環としてパン粉のJAS規格制定を農林水産省にお願いした結果、平成19年に制定されました。
 近年、日本式のパン粉はその食感の良さ、美味しさから大変喜ばれ、今では世界中で使われていますし、米国はもとより、タイや中国でも日本式のパン粉が生産され、冷凍食品のフライとして大量に輸入されています。日本のパン粉のうまさは“とんかつ”に代表されるように、肉のうまさをパン粉で包み、又デリケートな食感にあると思われます。

               



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